完成工事高
完成工事高がより多ければ、ほとんどの評点に対し、直接影響するので評点のアップにつながります。
アップ方法として、期末未成工事の評価方法を工事完成基準から工事進行基準に変えることで完成工事高をより高くすることができます。しかし、完成工事高が高くなると、それに伴い自己資本額・職員数評点など他の評点がダウンしてしまうこともありますので注意が必要です。
経営状況
「収益性」「流動性」「安全性」「健全性」について決算書の数字を基に定められた計算方法で点数化されます。
経営状況での評点アップには…
1.自己資本の充実をはかる必要があります。利益を出して蓄積していくか増資を検討する必要があります。
2.また職員数を増加させることができるとアップにつながります。
3.不要不急の資産の処分や借入金の返済あるいは低利での借り換えを検討する必要があります。
4.原価管理を徹底し、無駄な支出を極力抑えることによってキャッシュフローを良くし、利益が出る体質に改善することが必要です。
5.回収されていない完成工事未収入金など滞留債権を少なくし、資金の流動性をよくする必要があります。
具体的には??へ
技術職員数
上級の資格を持った技術職員をより多くすることがアップにつながります。従業員に資格取得を勧めるのも一つです。
技術力(Z)の対策ポイントへ
労働福祉
社会保険や労災など企業が本来加入しなければならない保険への加入が必要とされます。また企業年金制度や社内の退職金制度の設置や建設業退職金共済への加入で評点がアップします。労働福祉の点数はほとんどそのまま総合評点へ反映されますし、比較的改善しやすい項目です。賃金の不払いは減点の対象です。
その他の項目(W)の対策ポイントへ
工事の安全成績
工事作業中に業務災害により死亡者や負傷者が発生してしまった場合は、減点の対象となります。
営業年数
建設業許可を取得したとき、または登録を受けたときからの起算となります。
建設業経理事務士
3級以上の資格を有している人が加点の対象となります。
|