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事業計画の組み立て方・書き方 |
現在は、戦略を戦術を駆使して、競争相手に勝利していかなければ、事業の存続が危うい時代だといわれています。この競争の激しい時代に、会社はどのように行動していけば利益をあげることができるのでしょうか?また、会社のキャッシュフローを潤沢にし、事業規模拡大していくためには、どうしたらよいのでしょうか?そのためには明確な事業計画を立て、実行することが重要だといえます。
経営理念が確立されたなら、次に自社の経営に関する環境を考えて分析していきます。この分析をしなくても、事業計画は作成できます。しかし、自社内部の現状と自社をとりまく経営環境を把握することで、今後、会社が進むべき方向を出すことができるようになるのです。
現状を分析する手法はいろいろありますが、そのなかでという手法があります。このSWOT分析とは、自社の内部に関しては、強みと弱みを洗い出します。そして、自社の外部に関しては機会と脅威を考えるのです。この4つの要因により、自社の経営戦略を立案する事が可能となるのです。
まず、自社の「強み(strength)」を考えてみましょう。ここでは言うまでもなく、自社が他社と比べて優位性がある所を挙げることになります。例えば、小売業であれば、独自の仕入ルートの工夫により減価率が低いとか、販売方法の独自性があるなどです。サービス業でいえば、他社にないサービスの提供方法とか、低価格など。その会社によって様々です。中小企業の経営を考えると、このあとの「弱み」を解消するような行動をするよりも、ここで挙げられた「強み」をさらに強化していく行動をしたほうが効果は出ます。なぜなら、中小企業の経営資源は限られているため、すべての面で強化を図るということは事実上不可能だからです。いわゆる「選択と集中」が必要なのです。そのためには、自社の強みを明確にして、その強みをさらに強化するような事業計画を考えるべきなのです。
次に自社の「弱み(weakness)」を考えてみましょう。中小企業の場合の弱みには、多くの会社で共通するものがあります。それは、「資金力不足」と「人材不足」です。この2つは、ほとんどの中小企業で問題として挙げられています。そのほかに、その会社によって弱みとなるものもあるでしょう。
先にも書いたとおり、中小企業は経営資源が限られているため、この「弱み」を解消することに集中することは、あまり得策とはいえません。それでなくても、少ない経営資源を弱み解消のために使うことはないのです。ここでは、自社の弱みがどこにあるのかを明確にすることで、自社の経営の限界点を認識することに使います。
次に「機会(opportunity)」を考えてみます。自社にとって市場における「機会」が、何にあるのか、またはどこにあるのかを考えます。これはどちらかというと、将来に向かっての市場を考えるとよいでしょう。自社にとって将来的に市場となりそうなものを考えていきます。ここでのポイントは、あくまで客観的に考えるということです。「隣の家の芝生は青くみえる」ではないですが、現在いる自社の市場と異なる市場にチャレンジしようとした時、その市場は実際よりも魅力的な市場にみえがちなものです。第三者的な視点から、冷静な判断をすることが大切です。
そして、最後に「脅威(threat)」を考えます。自社にとって現在から将来にかけて脅威となるものは何かを考えます。これについても中小企業の多くが持っている共通点があります。それは大手企業の市場への参入です。その他に会社によって様々な脅威が考えられますが、それを挙げることになります。これは「機会」とは反対に、現在いる自社の市場の今後の不安材料を考えることになります。この市場で事業を継続して行った場合、どのような不安材料があるかを予想することで、将来的にこの市場で事業を続けるかどうかも含めて事業の進め方を考えることができるのです。
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SWOT分析シート |
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強み(Strength)
<自社の強みは何か?> |
弱み(Weakness)
<自社の弱みは何か?> |
機会(Opportunity)
<市場における機会はどこか?> |
脅威(Threat)
<脅威となるのは何か?> |
※詳しくは、笠原会計事務所まで、お気軽にお問い合わせください。
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